アメリカの工業化時代 4
製図台に向ってのうんざりする辛い時間とは無縁となり、複雑なモデルをたくさん作って試験する必要もなくなりました。
ゼネラル・モーターズのある重役は「我々は車を組み立てる前に部品を取付ける」と言っています。
しかし、生産能率から考えた場合に最も重要なことは、この設計の過程がコンピューター内に網羅的なデータ・べースを作り出し、それが状況に応じて変更のきく製造システム(FMS)の一環であるコンピューターによる製造(CAM)計画に転送できることです。
完全に自動化された射出成型機械、あるいは組立ラインあるいは数値制御工作機械の精密部分の一部の場合でも同じように適用できます。
このような作業計画によって多様な製品がもうすでに設計され、製品化され、テストされ、仕上げられています。
その製品の中には次のようなものが含まれます。
GMのディスク・ブレーキ型ローターや乗用車用トランク、クライスラーの溶接鋼製パネル、ジョン・ディアのトラクター用エンジンブロック、GEの皿洗い機、空軍のロケット用円錐頭原型、コールコのキャベツ畑人形、ボーイング747およびノースロップ型戦闘機用の精密油圧パイプ・システム・・・
また、クロス・アンド・トレッカーのコンピューター制御工作機械、各道路沿いに建てられる4000の建物を計数化し立体的に表わすブリティッシュ・コロンビア州バンクーバーの新しい総合都市計画、そして半導体チップのデザインなどなど・・・。
きわめて小さなシリコンの薄片に、一つの都市計画、いや一つの大陸の地球物理学的地図にもたとえられるようなさまざまな、そしてあらゆる角度から見た詳細な情報を入れることができるのです。
このような新しい産業革命の土台となっているものが、実は、企業家経営による多数のアメリカの会社によって創造されたソフトウェアなのです。